今月の一枚

サキソフォン・コロッサス (Saxophone Colossus)

演奏者:
ソニー・ロリンズ (Sonny Rollins) テナーサックス奏者
誕生日:
1930年9月7日 (89歳)
録音日:
1956年6月22日
共演者:
トミー・フラナガン (Tommy Flanagan) ピアノ奏者
ダグ・ワトキンス (Doug Watkins) ベース奏者
マックス・ローチ (Max Roach) ドラム奏者

 今月が誕生日のソニー・ロリンズは、アメリカ合衆国ニューヨーク生まれ。高校在学中からテナーサックスを吹き始めた。彼は、ジャズファンの方はよくご存じのモダンジャズの巨人。

 このアルバムは、私がジャズ音楽を聴き始めて、5番目に購入したレコードアルバム。当時、まだジャズ初心者だった私が、既にジャズ音楽に興味を示していた姉から、ジャズ喫茶などで評判になっている素晴らしいアルバムがあることを聞き、新宿のレコードショップで購入。

 世界中のジャズ評論家は、このアルバムについてリーダーであるソニー・ロリンズのみならず、共演者も含めて、ジャズ史上燦然と輝く、不滅の名演・名盤の一つであると評価している。

 私は、このアルバムを今まで何度も聴いてきたが、何度聴いてもソニー・ロリンズの即興演奏(アドリブ)が何とメロディアスで何とダイナミックであるのかと感動を抑えきれない。トミー・フラナガンのソロは、それぞれのテーマ曲を連想させるアドリブがインスピレーションに富み、流麗で気品に溢れている。モダンジャズドラマーの巨人として評価の高いマックス・ローチの卓越したドラミングはリズムを正確無比に叩き出すだけに留まらず、共演者の演奏に対して、時には鼓舞したり、時にはそっと寄り添ったり、その的確さが流石としか言いようがない。ベース奏者のダグ・ワトキンスは堅実なベースワークが光る。

 「サキソフォン・コロッサス」(Saxophone Colossus) は、演奏者同士のスリリングなインタープレイと、4者一体となったグループサウンドとしての統一感が、個々の演奏者の個性美と相まって見事に融合した稀代の名演・名盤となった。

 是非、お店でこの名演を堪能してみてはいかがでしょうか。